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2016.winter VOL.019

まちすきまちづくりを通して、子どもの社会参画を目指す 三輪律江さん

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2007年のミニヨコ準備会の様子。マイクを持っているのが三輪さん。

2007年のミニヨコ準備会の様子。マイクを持っているのが三輪さん。

【プロフィール】
横浜市立大学国際都市学系まちづくりコース准教授・NPO法人ミニシティ・プラス代表 
名古屋市生まれ。大学で子どもの遊び環境の国際比較研究に取り組む中、ドイツで「ミニミュンヘン」を知る。その後、設計士勤務を経て研究職へ。平成23年から横浜市立大学勤務。専門は建築・都市計画、参画型まちづくり、子どものための都市環境。横浜市泉区在住。農地つきコーポラティブ住宅に夫と6歳の娘と暮らす。

 

 

 

 

― 建築・都市計画の視点から市民参画型まちづくりを研究されていますね。
大阪の設計事務所勤務時代に阪神・淡路大震災に遭遇しました。激変していくまちと、制度とのはざまに工夫しながら復興し、たくましく生きていく人々を目の当たりにし、災害時に限らず、誰もが自分ごととしてまちに関わっていくことの必要性を感じました。

 

― まちづくりには子どもの視点も必要ですか?
一般的には、どういうまちをつくれば人が快適に過ごせるのかということの探求が、私の研究分野になります。しかし、その対象は健常な大人を想定しがち。そこで子どもの観点で見直すというアプローチをしています。子どもも大切なまちの登場人物なのですから。

 

- ミニシティ(特集2)の活動意義は?
まちづくりをしていく中で、「このまち遊びにはルールが必要だ」と子ども自身が気づきます。さらに、標識や大きな通りがあったほうが便利だ、などとまちをつくるプロセスを子どもが理解し始めるのです。ミニヨコは仮想のまちですが、そこで実感したまちの成り立ちについて、本物の自分のまちに持ち帰って考えて欲しいと思います。普通のまちの中で子どもの社会参画が起きてほしいのです。

 

- 大人の意識改革も必要ですね。
子どもは庇護する対象であって権利を主張する存在ではないという声もありますが、私は、主体的に社会に自ら関わるのは子どもの権利と考えます。対する大人が変わらなければ、子どもの声は届きません。

 

- ご自身の子育てについてはどうですか?
娘のことも研究者の目で見てしまいます(笑)。生活圏の中に娘の知り合いをたくさん作っておくのが、親としての使命だと思っています。「地域に住む」「地域で育つ」という幼児期に経験する最初の社会参画の機会を大切にしたいです。

 

-今後はどう活動したいですか? 
子ども自身が乳幼児期からまちのことを知り、まちの一員であるという思いを培う仕組みを作りたいと思っています。例えば、保育や幼児・学校教育現場に、まちの人やプランナーがきちんと体系的に関わって、そのエリアのことを教え合える場面が作れるといいですね。また、「自分のまちでこんなことをしたい」という子どもたちの声を、ファンドを作って資金面で助成しようという試みもはじめました。自分のまちでコトを起こそうという子どもたちの活動を支援していきたいです。

 

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