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2019.Winter VOL.031

特集1街が変わって見えてくる?! 知ってみよう横浜の【都市デザイン】

ユニークで美しい横浜の風景の多くは、長い年月をかけて都市をデザインしてきた結果です。 散歩で歩くことの多い子育て期に横浜の都市デザインに魅力に注目してみましょう。

魅力的なまちをつくる都市デザインのはじまり

いつも見慣れた横浜の街並み。実は長い年月をかけてデザインされたものです。横浜は千五、市街地の多くが米軍により接収せれていたため、復興が遅れるなか1960年代には高度成長による人口急増という都市問題に直面しました。新住民の急激な流入により宅地や道路、鉄道といったインフラの整備に迫られた横浜市は、インフラ整備を「六大事業*」として位置づけて重点的に取り組むとともに、機能的や経済性だけでなく、美しさ・楽しさ・潤いなどの美的価値や人間的価値に着目し、個性と魅力のある都市空間をつくることを目指し、都市デザインの手法を取り入れました。
都市デザインでは街の個性である歴史や自然、人と人とのつながりを大事にするためのデザインも進めています。

人々が行き交い、立ち話もできる「くすのき広場」

*1.地下鉄整備計画 2.高速道路網計画 3.ベイブリッジ事業 4.港北ニュータウン事業 5.金沢臨海都市建設 6.都市部強化事業

地下鉄も高速道路もベイブリッジも

では具体的に都市デザインでどんなことをしたのでしょうか?例えば六大事業に事例をみてみましょう。桜木町から関内にかけて、高速道路が地下に潜りこんでいる場所がありますよね。まちの真ん中に高速道路を通すのに、高架で通してしまうと見た目も悪く、まちとして分断されてしまうため、昔の運河だった地形を生かして道路を地下に通しているんです。

横浜ベイブリッジは山下埠頭から東京方面に向かうコンテナトラックが横浜の都市部を通らなくて済むバイパスとして造られました。横浜の入り口として形や色、夜景の照明の色や照らし方までデザインされ横浜港のシンボルになっています。

都市デザインは見た目だけでなく、楽しく歩けることや人々のコミュニケーションが促進される空間というのも大切なテーマです。市庁舎前にある「くすのき広場」は

桜木町から関内にかけて地下に潜っていく高速道路

1974年、市営地下鉄の工事で埋めもどす際に、従来の車道ではなく歩行者空間を調整して作られました。2002年のみなとみらい線工事の際も同じようにして埋め戻しの際に日本大通りの歩道が広く拡幅されたり、さらに歩道でオープンカフェができるように仕組みを作るなど、賑わいづくりも行われています。また、30年かけて旧貨物線の廃線等を活用し桜木町駅前から赤レンガ倉庫前、山下公園を経由し、港の見える丘公園まで車道を横切らずに歩ける約3キロのプロムナード「開港の道」を整備しました。ぜひお散歩ルートに取り入れていただきたいです。
 

街のみんなで作り上げた都市デザイン

みなとみらいエリアを見ると、ランドマークタワーを頂点とした一連の高層ビル群が海に向かって高さを低くすることにより、横浜らしい美しいスカイラインを形成しているのを確認できます。

また、港全体の色彩コントロールも行い、新しい風景を生み出しています。例えば、みなとみらいの高層ビル群は白を基調としています。赤レンガ倉庫に代表される新港地区は歴史性に配慮し、レンガを思わせる茶系をベースとした低層建築による街並みの形成をはかっています。

海に向かって建物が低くなるのが特徴的

これは行政だけのできることではありません。持ち主である民間業者や個人が都市デザインの大切さを理解し、街全体としての美しさのために歩調を合わせることで成し遂げました。構想から40年。街の姿が更新されるタイミングで少しずつ輪を広げ、横浜が誇る街並みを多くの人の協力によって作り上げたのです。

 
 
 
 
 

街を鑑賞しながら歩こう

歩道なのにオープンカフェができる珍しい「日本大通り」

そのほかにも歴史的資産の保全や駅などの公共空間のデザイン、海や緑を最大限に生かした公園、商店街が主体となって取り組む街並み整備など、横浜には全国に先駆けて取り組んできた都市デザイン事例がたくさんあります。景観や公共空間の美しさや豊さは誰もが等しく受け取ることができる財産です。街を散歩する機会の多い乳幼児子育て期に、ぜひ都市デザインについて知り、いつものお散歩をもっと楽しんじゃいましょう。
 
 

◆お話を伺った人

横浜市都市整備局都市デザイン室 山田渚さん
休みの日には3歳の娘と横浜散歩を楽しんでいます。
お散歩ついでに場所の歴史や成り立ちが分かる案内板を見るだけでも楽しいですよ!

 
 
 
 
 
 

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