ベイキッズマガジン

シャーロックホームズ ベイキッズマガジン
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2015.summer VOL.017

特集1外遊びが育む「危険を感じ取るチカラ」

片倉うさぎ山プレイパーク

成長とともに行動範囲が広がる子どもたち。いつまでも親がついて回るわけにはいきません。子ども自身が危険を感じ、自分で身を守るチカラを育てることが大切です。
 
★「痛い」「怖い」は、体感するもの

車や自転車が街中をビュンビュン走るベイ★キッズエリア。子どもにダメダメを連発して、自己嫌悪になる時はありませんか。でもプレイパーク*で子どもたちの外遊びを見守ってきた橋本ミチ子さんは、「安全な場所に着くまでは、ダメダメでいいんです」と言い切ります。ただし、ずっとダメダメばかりでは、子ども自身の危険に対する感覚が鈍ってしまいます。「痛い」「怖い」といった感覚は、人に言われて学ぶものではなく、自分自身が体験をして身に着くものだからです。
 
★子どもに見合った「小さな失敗」を重ねて
「子どもが自分で動ける範囲で転んだ場合は、たいしたケガをしないんですよ。」と橋本さん。よちよち歩きの子が転んでも、それほど大ケガにはつながりません。スピードもでていないし、行動範囲も狭く、子どもの体力に見合った転び方しかできないからです。ゆっくり前に倒れれば、手を前に出して身を守る術も身につきます。子どもの能力に見合った「小さな失敗」の積み重ねは、子ども自身が安全を学ぶ大切なチャンスです。

 
★「ダメ!」と言わずに、見守る勇気と忍耐を
子どもたちが小さな失敗を積み重ねるためには、外遊びが一番。特別な場所でなくても、近所の公園で十分です。花壇のヘりや水のない溝の中を歩いたり、すみっこの木々の間を分け入ったり・・・。子どものちょっとしたすり傷や切り傷は当たり前・・・と構え、大きなケガにつながるような危険がなければ、当目で見守れるようになりたいですね。危ないと思っても、すぐに「ダメ」と言わずに、「そんなことしたら、どうなる?」と子どもに問いかけましょう。

 
★ケガ予防を自分で考えられる子に
一方、大きな事故やケガにつながるのは、子どもの能力以上の遊びをしている時に多いそうです。例えば、木登りのできない子をむりやり押し上げていませんか?高い所から飛び降りるのを躊躇している子に「がんばれ」と言ってはいませんか?善かれ・・・と思った手助けや応援は、子どもにムリを強いることもあります。時間がかかっても、子ども自身が考えやってみよう・・・と思えるなら、それは、その子の能力に見合った遊びとも言えます。子ども自身が選んだ遊びの中でのケガは、大ケガにつながることはほとんどありません。また自分で決めた遊びですから、誰かのせいにすることもできず、子どもなりに自分のケガや痛みに向き合わなくてはなりません。そして、今度は同じ失敗を繰り返さないように、子ども自身で考えられるようになります。

 
★経験と体力が、危険を減らすチカラになる
これから水遊びをする機会が増える季節です。泥水の中で遊んだ経験がある子は、水の中がヌルヌルすることを知っていて、すべらないように用心できます。また、しっかりと足の裏に力を入れて踏み込む力があれば、簡単にはすべることもありません。転んでもすぐに起き上れれば、大きな事故にはなりません。でもこうした経験や体力なしに、無防備に水の中に入ってしまう子どもが増えている、と橋本さんは警鐘を鳴らします。「たった5cmの深さでも溺れることを、パパやママは知っておきましょう。」
子どもと一緒に過ごす時間が増える夏。子どもの経験と体力を積み重ねるためにも、外でたくさん遊んでみませんか?

 
●お話をうかがった方:橋本ミチ子さん
A4364984NPO法人「横浜にプレイパークを創ろうネットワーク(YPCネット)」理事長。母親クラブ活動などの経験を経て、1994年よりプレイパーク普及活動をスタート。「ちょっとしたケガにも敏感すぎるパパやママが増えているような気がします。『それくらい大丈夫』って言い合える子育ての仲間を増やしてほしいですね。」
 
 

*注・・・プレイパークは地域のボランティアが運営している『自分の責任で自由に遊ぶこと』をモットーにした野外の遊び場。公園や空き地などを利用して各地で開催されていて、誰でも参加することができます。安心して遊べるように、プレイリーダーと呼ばれる大人が、子どもの目線になって遊びの場の自由を見守っています。各地のプレイパーク活動は、地域に住む人たちの支えで成り立っています。
 
ベイ★キッズエリアのプレイパークDATA
(1)片倉うさぎ山プレイパーク(片倉うさぎ山公園/神奈川区片倉二丁目)
(2)白幡の森プレイパーク(神奈川区白幡西町38緑地、ニューライフ幼稚園東門側)
(3)神奈川公園きらきらプレイパーク(神奈川公園/神奈川区栄町12-1)
(4)まかどの森プレイパーク(間門小学校内、中段運動場/中区本牧間門29-1)
(5)ぐみょうじプレイパーク(弘明寺公園/南区弘明寺244-5)
(6)ほどがやわくわくプレイパーク(県立保土ケ谷公園わんぱく広場)
※市内のプレイパーク開催日はYPCネットのHPにある開催カレンダーで確認できます。
 
【YPCネットからお詫び】
ベイ★キッズVol.17掲載のプレイパークデータの8月開催日が変更になりました。
白幡の森プレイパークの開催日が、8月は1日、6日、21日、22日、まかどの森プレイパークの開催日が8月は8日、21日、25日です。
読者から指摘されるまで気づかず、変更のお知らせが遅れてしまって申し訳ありません。
紙面を見て、8月15日(土)、19日(水)の白幡の森、8月19日(水)のまかどの森に遊びに行かれた方々に深くお詫びいたします。

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