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2018.Spring VOL.028

特集1子どもの歯のこと、知っておこう。

知っているようで知らない、子どもの歯の最新事情。噂で聞いたり、昔の情報のままになっていませんか?
丈夫な歯に育ってもらうよう、あらためて知っておきましょう。

歯の疑問あれこれ

Q. いつから歯みがきをするのがベスト?
A. 個人差があることを前提に考えていただきたいのですが、前歯が上下に4本ずつ生え揃ったらがいいタイミング。奥歯が生えてくると汚れが付着しやすいため、それまでに口の中に歯ブラシがある状態に慣れておくとその後の歯みがきに抵抗が少なくなります。

Q. 歯ブラシを持たせるのはいつから?
A. 子どもが自分で歯ブラシを持ちたいと思ったら、その時が自分で歯をみがく「本人みがき」を始めるタイミング。5~6か月頃から遊びで持たせてあげると、慣れが早くなります。
歯がだいたい生え揃ったら仕上げみがき用の歯ブラシと分けるタイミングです。

Q. 歯みがき粉はいつから使うべき?
A. 市販の歯みがき粉はうがいが出来て、口の中をさっぱり出来るようになったら。4歳頃からが望ましいとしています。それまでは何もつけなくても充分。から磨きをしたあとに子ども用歯みがき粉をつけて磨く、ダブルブラッシングをしてあげるとさらにいいと言われています。

Q. 哺乳瓶を続けているとむし歯になりやすいって本当?
A. 哺乳瓶=”むし歯になる”わけではありませんが、使い方次第ではなりやすくもなります。実際に1歳半までにむし歯になる割合は10%以下なので、奥歯が生え始める前の1歳半くらいまでは神経質にならなくていいと思います。
人間には唾液によって口の中を洗い流す作用があるので日中は問題ありません。しかし夜はその作用が働きにくくなるため、寝る前や夜間は注意が必要です。

Q. 歯医者さんに初めて行くタイミングは?
A. 下の前歯が生え始める8ヶ月頃~離乳食が終わる1歳半くらいまでにまずは行ってみてもらうといいと思います。予防という観点から、歯の生え始めから見ることができるとかかりつけ医にとっては歯や口の発育を把握しやすく、的確なアドバイスが今後もらえやすいです。また母乳やミルク、離乳食を終え、幼児食に移行していくと歯でしっかり食べ始めるため舌が口の中におさまり、口の中の容積が大きくなるため、食べられる食材が増えていきます。その分、この頃からむし歯になるリスクも急速に高くなっていきます。
実は今年の4月から歯に関する指導はもちろん、食べ方の指導や総合的な口腔ケアについてのアドバイスを受けることも保険適用となります。色々質問しやすくなると思うので、この機会にもぜひ歯医者さんに行ってみてくださいね。

楽しい歯みがきタイムを

Q. 歯医者さんに初めて行くタイミングは?
A. 歯みがきを始める時期や歯医者さんに行くタイミングを知ることはもちろん大切ですが、むし歯となる原因で最も注意したいのは「親からの口移し」によるものです。(母親からの原因が7割、父親からが3割と言われています)
いくら子ども自身のケアを頑張っても、むし歯のある親が自分で食べたスプーン等で口移しするとむし歯菌は子どもに移ってしまいます。そこで大事なのが親の口腔ケア。歯医者さんに行くことで解決出来るので、パパもママも歯医者さんに行きましょう。

また歯みがきを嫌がらないコツとして、歯ブラシに早くから慣れることもありますが、口の周りや口の中を触ってあげることで子ども自身、抵抗が少なくなっていきます。これにはパパママと子どものコミュニケーションが必須! 口の周りとは唇や鼻の下など、周辺を触ることに慣れていくこと。これが歯ブラシを口に入れる第一歩。さらに、口の中はガーゼなどで歯を磨いてあげるほか、ほっぺの内側やまだ歯が生えていない部分を触ってあげるのも歯みがきの恐怖心をなくすためには有効です。この時間を楽しく過ごして、歯みがき自体が楽しいものだと思ってもらいたいですね。ほっぺの内側から優しく引っ張ってあげたり、マッサージしてあげたり。また子どもにやるだけではなくお互いにやるとさらに良いです。ほっぺは伸びるんだ、歯は固いんだ、大人の口には歯が奥まで揃っているんだ。その感覚を身を持って子どもに知ってもらうことも大切な一歩です。
子どもにもパパママの口を触らせて、リラックスした時間になると子どもも喜びます。またそうしてリラックスしているとパパママの表情も柔らかくなります。実はそのパパママの笑顔こそ、子どもが一番歯みがきを嫌がらなくなるコツなのです。こわばった顔で必死に歯みがきをしようとするのではなく、楽しく笑顔で歯みがき時間を過ごせるといいですね。

お話しをうかがった方

朝田芳信先生 鶴見大学歯学部教授
小児歯科を専門として子どもに寄り添った治療やアドバイスを行ってくれる先生。マウスを使った虫歯発症に関する研究や若手歯科医の育成などにも力を入れています。「子どもの虫歯予防と実践ポイント」「0歳からの口腔育成」など著書も多く出されています。

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